向田邦子(1929–1981)
東京・世田谷生まれの脚本家・小説家・随筆家。実践女子専門学校(現・実践女子大学)国語科を卒業後、雄鶏社の編集者を経てラジオ・テレビの脚本家として独立した。
テレビドラマ『七人の孫』『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』など、戦後昭和の家族像を鋭く描いたホームドラマの名手として国民的な人気を集めた。50代から本格的に文筆業にも乗り出し、エッセイ集『父の詫び状』、短編小説集『思い出トランプ』『あ・うん』などで作家としても高く評価される。1980年、『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』の3編で直木賞を受賞。
1981年8月、台湾旅行中の航空機事故により51歳で急逝。死後40年以上を経ても、エッセイと脚本は多くの読者・視聴者に愛され続けている。