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人物伝

稲垣足穂(いながき たるほ)

稲垣足穂(1900–1977)

大阪市生まれの小説家・随筆家。関西学院中学部を経て、独自の幻想と数学・天体・機械への偏愛を結びつけた前衛的な短編で出発した。

1923年に佐藤春夫の推輓で世に出た『一千一秒物語』は、月、星、シガレット、機械人形などのモチーフを精密に配した断章集として、戦前モダニズムの白眉とされる。少年愛美学、A感覚、宇宙論的奇想などを縦横に展開した独特の世界観は、後年の三島由紀夫、寺山修司、中井英夫らに大きな影響を与えた。1969年、エッセイ集『少年愛の美学』で第1回日本文学大賞を受賞している。

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