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人物伝

内田吐夢(うちだ とむ)

内田吐夢(1898–1970)

岡山県生まれの映画監督。本名・内田常次郎。横浜のオリエンタル映画製作所、日活向島撮影所などを経て監督昇進。サイレント期から戦前期にかけて『限りなき前進』『土』などで社会派リアリズムを確立し、当時の日本映画における問題作の代名詞的存在となった。

戦中・戦後は満州映画協会、八路軍系の制作所などで活動し、1953年に日本に帰国。東映に迎えられて『血槍富士』『大菩薩峠』『宮本武蔵』五部作、『飢餓海峡』など、骨太の時代劇・社会派サスペンスを次々に発表した。とくに『飢餓海峡』は戦後の貧困と犯罪を重厚に描いた傑作として、現在も映画史的評価が高い。

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