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人物伝

小津安二郎(おづ やすじろう)

小津安二郎(1903–1963)

東京・深川に生まれ、日本映画を代表する映画監督として国際的に評価されている。松竹蒲田撮影所に入社後、サイレント期に喜劇映画で頭角を現し、『大学は出たけれど』『生まれてはみたけれど』などで都市生活者の哀感を描いた。

戦中はシンガポールで陸軍報道班員として従軍した経験を持つ。戦後は『晩春』『麦秋』『東京物語』『秋刀魚の味』など、家族の関係と時間の流れをテーマにした作品を立て続けに発表。ローポジションの固定カメラ、人物の正面を捉える独特の構図、「タタミショット」と呼ばれる視点は、後年「小津調」として世界の映画作家に影響を与えた。

とくに1953年公開の『東京物語』は、英国映画協会のSight & Sound誌の歴代映画ランキングで上位常連となるなど、戦後日本映画の到達点として今も繰り返し参照されている。

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