日本の文芸·映画·芸術人物伝オンライン百科
人物伝

成瀬巳喜男(なるせ みきお)

成瀬巳喜男(1905–1969)

東京・四谷生まれの映画監督。松竹蒲田撮影所で小津安二郎、五所平之助らと同時代に出発し、1934年にPCL(後の東宝)に移籍した。

戦後は『めし』『稲妻』『おかあさん』『浮雲』『流れる』『女が階段を上る時』など、市井の女性たちの日常と心理を細やかに描いた一連の作品群で名声を確立。林芙美子原作の作品を多く手がけ、控えめな演出のなかに人間の弱さと強さを織り込む手法は、世界の映画作家から再評価が進んでいる。とりわけ『浮雲』(1955年)は、戦後日本人の喪失感を凝縮した代表作として、しばしば日本映画史のオールタイムベストに数えられる。

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